ブライアン・シモンズの「ヨハネ22章」
2020.08.22 新使徒運動(NAR)
米国カリフォルニア州のベテル教会など、NAR関連の教会で用いられている「パッション訳(Passion Translation)」という新しい英訳聖書がある。それを翻訳した自称使徒のブライアン・シモンズは、あるテレビ番組に出演し、天国の図書館には「ヨハネ22章」があり(実際にはヨハネの福音書は21章までしかない)、自分はそれを見たと次のように語っている。1
実際のところ、私は眠っていました。すると、私は自分の体から抜け出して、巨大な図書室に連れて行かれました。素敵な場所でした。そこで主が私の元に来て、こう言われたのです。「ブライアン、ここにあなたを連れてきたのは、あなたが欲しいと思う本をどれでも2冊持って帰れるようにするためだ」。歩き回っていると、欲しいと思う本はすぐに見つかりました。もう1冊もすぐに見つかりました。
I was actually asleep. And I was taken out of my body, and I was brought into this immense library room. I loved being there. And the Lord came up to me and he said, ‘Brian, I have brought you here to let you take any two books you want. And I was just walking around, but it didn’t take long before I saw a book that I knew I wanted to have. And soon I saw another book that I knew I wanted to have…
約束の2冊を手にした後、シモンズは欲しいと思う3冊目を見つけてしまう。その3冊目を見つめていると、イエスが近付いてこられて次のように語ったという。
「ブライアン、この書をあげるわけにはいきません」…「あなたには、まだその準備ができていないのです」。そして、こう約束してくださいました。「いつかまたここに連れてきて、その書をあなたにあげよう」。その書のカバーには「ヨハネ22章」と書かれていました。
And then I said, oh, no, I’m shoplifting on God. I felt so ashamed. But I knew if I could take this book, there was this book, so if I could just take this book back with me to the natural realm it would trigger awakening in all the nations of the earth. It would bring, it would make the name of Jesus famous in the world. But Jesus came to me and said, “Brian, I cannot let you take this book.” And he looked at me in the eyes with love that melted me, and he said, “You are not ready for that book.” Then he promised that, “I will bring you back one day and I will give you that book.” … Written on the cover was John 22.
イエスが語ったされる上記の言葉が実現して、シモンズがヨハネ22章を地上に持ち帰ったとすると、聖書に1章追加されることになる。多くの人にとっては荒唐無稽な話だが、シモンズは一部の教会では聖書外の啓示を受けることができる使徒と認められている。このような人物が聖書を翻訳しているのは、控えめに言ってもかなり危険なことだ。
この記事を書いた人:佐野剛史
参考資料
- “Our Guest Brian Simmons“, Sid Roth Weekly Show List
- Sid Roth, “It’s Supernatual!“, February 2, 2015 (TV program) ↩