聖書信仰の見張り人たち

聖書信仰の見張り人たち

「使徒・預言者」プロファイル:C・ピーター・ワグナー(C. Peter Wagner)

略歴(1930~2016年)

C・ピーター・ワグナー

元フラー神学校教授。同校で教会成長を30年間にわたって教えた(1971~2001年)。1980年代に「聖霊の第三の波」という用語を生み出し、福音派にカリスマ派の影響を広める。1990年代には、現代の使徒運動を「新しい使徒的宗教改革(New Apostolic Reformation:NAR)」と名付けて理論的な側面から使徒運動を推進した。使徒運動の指導者がすべてワグナーと同じ思想に立っているわけではないが、直接的にせよ間接的にせよ、ワグナーの著作から多大な影響を受けており、使徒運動を理解するにはワグナーの教えを知る必要があると言える。2016年10月死去。

主な関連団体

ICAL(International Coalition of Apostolic Leaders)

400人以上の「使徒」が登録する世界最大の使徒コミュニティ。前身のICA(International Coalition of Apostles)の頃から、ワグナーが代表使徒(Presiding Apostle)を務めていた。現在の代表使徒はジョン・P・ケリー。

Webサイト:https://www.icaleaders.com

ワグナー・ユニバーシティ(Wagner University)

旧称ワグナー・リーダーシップ・インスティチュート(Wagner Leadership Institute)。ワグナーの教えに基づいて、次世代の霊的指導者を育成する教育機関。教理は重視せず、霊的戦いなどの「実践的」な教育を行っている。現在はフラー神学校でワグナーに師事したチェ・アン(ハーベスト・インターナショナル・ミニストリーズ)が学長を務める。日本校も開設されている。

Webサイト:

注意が必要な教えや言動

現代の使徒運動は第二の宗教改革

神がこうした教会に備えてくださった新しい革袋(訳注:現代の使徒運動)に私が付けた名称が、「新しい使徒的宗教改革」(New Apostolic Reformation)である。「宗教改革」と呼ぶ理由は、今私たちが目撃しているのはプロテスタントの宗教改革以来で最も大きな変化で、「教会のあり方」を根本的に変えるものだからである。「使徒的」と呼ぶのは、古い革袋(訳注:伝統的なプロテスタント教会)からの変化として最も根本的で大きな変化が、使徒の賜物と使徒職を認めることだからである。また、「新しい」と名付けたのは、「使徒的」という言葉を公式名に取り入れているいくつかの伝統的な教団と区別するためである。
― C. Peter Wagner, Apostles Today (Baker Publishing Group, 2012), p.9 (Kindle 版)

【原文を読む】

My term for the new wineskin that God has provided for these churches is the “New Apostolic Reformation.” It is a “reformation” because we are currently witnessing the most radical change in the way of “doing church” since the Protestant Reformation. It is “apostolic” because the recognition of the gift and office of apostle is the most radical of a whole list of changes from the old wineskin. And it is “new” to distinguish it from several older traditional church groups that have incorporated the term “apostolic” into their official name.

関連記事

Q&A「現代の使徒運動は、教会のあり方を大きく変える第二の宗教改革であるという主張は本当ですか?

現代の使徒はとてつもなく大きな権威を持つ

使徒は、神から啓示を受け取り、その結果として「これが、御霊が今教会に告げておられることです」と言うことができる。そのようなことを信頼性をもって告げることには、とてつもなく大きな権威が伴う。
C. Peter Wagner, Spheres of Authority: Apostles in Today’s Church (Wagner Publications, 2002), p. 97

【原文を読む】

Apostles receive revelations from God, and consequently they are able to say ‘This is what the Spirit is saying to the churches right now.’ Making such a statement with credibility carries with it tremendous authority.

使徒は五役者(使徒、預言者、伝道者、牧者、教師)の中でも並外れた権威を持つ。

キリストのからだのほかのメンバーと使徒を区別する違いはいくつかあるが、際立って大きな特徴は、使徒の持つ並外れた権威である。この点は1コリント12:28の内容にも反映されている。「神は教会の中に、第一に使徒たち、第二に預言者たち、第三に教師たち…を備えてくださいました」(強調筆者)。そのため、使徒は神が立てられた教会指導者の秩序の先頭に立っているのである。
― C. Peter Wagner, Apostles Today (Baker Publishing Group, 2012), p.22 (Kindle 版)

【原文を読む】

While there are several things that distinguish apostles from other members of the Body of Christ, the major characteristic that stands out over the others is their exceptional authority. This is reflected in 1 Corinthians 12:28: “And God has appointed these in the church: first apostles, second prophets, third teachers” (emphasis added). Thus, apostles are first in the divine order of church leadership.


神の啓示は終わっていない

神が啓示することを望まれたことはすべて聖書に啓示されているという前提で、神が直接私たちに語りかけられるという考えに反対する人々もいる。しかし、これは正しくない。というのは、聖書は66書で構成されると語っている箇所は聖書のどこにもないからである。実際に、神が教会にどの書を聖書に入れるべきか、そうでないかを示すのに二、三百年ほどかかっている。それは聖書外の啓示である。…神からの新しい啓示に関する大原則は、すでに聖書に書かれていることに矛盾してはいけないということである。しかし、それを補うことはできる。
― C. Peter Wagner, “The Truth About The New Apostolic Reformation“, Charisma Magazine

【原文を読む】

Some object to the notion that God communicates directly with us, supposing that everything that God wanted to reveal He revealed in the Bible. This cannot be true, however, because there is nothing in the Bible that says it has 66 books. It actually took God a couple of hundred years to reveal to the church which writings should be included in the Bible and which should not. That is extra-biblical revelation … the one major rule governing any new revelation from God is that it cannot contradict what has already been written in the Bible. It may supplement it, however.

宗教の霊

宗教の霊はサタンの使いで、宗教的な手段を使って変化を妨げ、現状を維持する役目を負っている。
― C. Peter Wagner, The Changing Church: How God is Leading His Church into the Future (Regal Books, 2004), p. 19

【原文を読む】

The Spirit of Religion is an agent of Satan assigned to prevent change and maintain the status quo by using religious devices.

あくまでも聖書にこだわるクリスチャンは「宗教の霊(悪霊)」に動かされている

イエスは黙示録で、1度ならず7度までも、「耳のある者は御霊が諸教会に言われる[現在形]ことを聞きなさい」と語っている(黙示録2:7など)。宗教の霊は、私たちを精神的に疲れ果てさせ、御霊の言うことを聞かないようにしたいのである。宗教的指導者が、御霊が今語っていること(現在形)ではなく、御霊が前の時代に語ったこと(過去形)に集中するように仕向けている。言い換えると、この霊は、宗教的指導者の内に現状を維持したいという願いを引き起こしている。それだけでなく、パリサイ人のような宗教的指導者は、現状維持が神のみこころだと考えるのである。
― C. Peter Wagner, The Changing Church: How God Is Leading His Church into the Future (Regal Books, 2004), P. 19

【原文を読む】

Jesus tells us, not once but seven times, in the book of Revelation, “He who has an ear, let him hear what the Spirit says [present tense] to the churches” (Rev. 2:7, et al). The spirit of religion wants to wear us out mentally (belaw) so that we do not hear. It causes religious leaders to concentrate not on what the Spirit is saying (present tense), but on what the Spirit said (past tense) in a former season. In other words, this spirit causes a desire in them to preserve the status quo. More than that, religious leaders like the Pharisees think that preserving the status quo is the will of God.

関連記事

Q&A「現代の使徒と預言者に従わず、あくまでも聖書にこだわるクリスチャンは、イエス時代のパリサイ人と同じだという主張は本当ですか?」(作成中)

支配神学

ある時、イエスは次のようにご自分の使命を説明された。「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである」(ルカ19:10。新共同訳)。従来の牧会的な理解では、この箇所は「失われた人」を救うためにイエスは来られたと解釈し、「失われたもの」とは解釈していなかった。もちろん、イエスは実際に個人の魂を救うために来られたが、先ほど述べたように、この聖書箇所は個人を指していない。この箇所が指しているのは、エデンの園でアダムが失った被造物に対する支配権のことである。
― C. Peter Wagner, On Earth As It Is in Heaven (Baker Publishing Group, 2010), p.73 (Kindle 版)

【原文を読む】

At one point, here is how Jesus described His own mission: “For the Son of Man has come to seek and to save that which was lost” (Luke 19:10). Our traditional pastoral understanding of this statement has been that Jesus came to save those who were lost, not that which was lost. Of course, He did come to save individual souls, as I have said, but this particular verse does not refer to individuals; it refers to the dominion over creation that Adam lost in the Garden of Eden.

最も大事なのは富

巨大な富を手に入れなければ、世を変革させるための神の御手の中の器になることができません。私たちはこのことを強く認識する必要があります。人類の歴史上、社会を変えたのは、暴力と知識と富、この3つのものです。そして、この中で最も大事なのは、富なのです!
― C. Peter Wagner, Wrestling with Alligators, Prophets and Theologians (Regal Books, 2010) <引用元:ウィリアム・ウッド『日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント』(ハーベスト・タイム・ミニストリーズ)P.65~66>

成就しなかった日本に対する預言

2000年までに一千万人の日本人がキリストのもとに来る。霊的戦いは、ベルリンの壁を崩壊させ、福音に対してアルバニアの門戸を開かせた。独裁者マニュエル・ノリエガを政権の座から引きずり下ろし、ロサンゼルスの犯罪率を低め、日本を覆う悪霊の力を砕いた。
― C. Peter Wagner, Breaking Strongholds in Your City (Monarch Books, 1993) p.25 <引用元:http://www.gospelcom.net/uplook/resources/just_the_facts/territorial_spirits.html>

【原文を読む】

10 million Japanese will come to Christ by the year 2000; it helped to bring down the Berlin Wall and opened Albania to the gospel; it deposed dictator Manuel Noriega; it lowered the crime rate in Los Angeles and broke the power of demons over Japan

出典

  • 記事中の写真:パブリックドメイン
  • アイキャッチ画像:(c) Jandirp / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)