聖書信仰の見張り人たち

聖書信仰の見張り人たち

フランシス・チャン「クリスチャンは人であると同時に神」

ベストセラー本『クレイジーラブ』の著者として知られる中国系米国人牧師のフランシス・チャンは、「クリスチャンは人であると同時に神」という異端的な教えを説き始めている。

イエスが死んでくださったので、私の魂は清められ、聖霊様が私の内に入ってくださるようになりました。そしてイエスのことを決してただの人間とは呼ばないのと同じように、私たちもみなそうなのです。まさか! イエスは人間でしたが、どういうわけか、同時に神でもありました。イエスをただの人間と呼ぶことはできません。その意味が理解できないのですか? それは、神が私たちに語っていることと同じなのです。今あなたが見ているのは、ただの人間ではありません。どういうわけか、神は私の内におられ、私は人であると同時に神でもあるような感覚があります。1

【原文を読む】


He died so that my soul could be cleansed, so that His Holy Spirit would enter into me. And just like I wouldn’t dare ever refer to Jesus just an ordinary guy, none of us would. Are you kidding me? He was a man, and somehow, He was God all at once. You can’t call Him ordinary. But don’t you understand? That’s what He’s saying about us now. Right now, you’re looking at a person who is not just a person. Somehow, God is in me, and there’s a sense in which I am like God and man all at once.

このような教えはフランシス・チャンに限ったことではない。第二次世界大戦直後の「後の雨運動」と呼ばれる使徒・預言者運動に影響された指導者の教えによく見られるものだ(「後の雨運動(2)『Manifest Sons of God』」参照)。

また、このような教えは最近現れたものでもない。むしろ、その歴史は古く、人類誕生の時までさかのぼることができる。創世記3:4~6には、「人が神のようになる」という悪魔の誘惑に負けたことが、人類最初の罪であったことが記されている。

4 すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。 5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです」 6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。

個人的に、今という時代は、教会、地球環境、世界情勢のあらゆる面から見て、聖書の言う「後の時代」に入っていると感じている。このような時代に向けて語られている聖書の警告に、私たちは耳を傾ける必要がある。

1 しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。(1テモテ4:1)

この記事を書いた人:佐野剛史

写真:Natebailey


  1. Chris Rosebrough, “F4F Snippet | Francis Chan Says He’s Both God and Man“, Fighting for the Faith